古風なメヌエット - ラヴェル - 音楽感想文 |
2009-11-15 |
ラヴェルの若書きの作品。ピアノ独奏曲として発表され、 ラヴェルの他のピアノ独奏曲と同じく、自身が管弦楽曲にアレンジした。 3部形式。「古風なるメヌエット」という人もいる。
最初にラヴェルの曲に取り組んだのはこの曲だった。なぜなら、 ラヴェルの譜面が国内出版社から発売されていたのはこれだけだったからだ。 この曲がパッとしないといって嫌っている人もいるが、私は大好きだ。 ラヴェルの曲が演奏できるだけで幸せだったし、今も幸せだ。
あるアマチュアオーケストラでこの曲の管弦楽版をを聴いた。 管弦楽版を生で聴いたのは初めてかもしれない。 思ったより分厚い響きで驚いた。 アンケートには手厳しいことも書いたが、まだ書き足りなかったことがある。 中間部、嬰ヘ長調に転調すると、 付点8分音符と16分音符の組み合わせのメロディーが出てくる この3:1の組み合わせで、16 音符は付点8分音符の5度下の音を奏するのだが、 どうもこの下の音が聞こえてこないのだ。この下支えがないとしまらない。